SCIS化学犯罪捜査班-天才科学者・最上友紀子の挑戦-を読んで。

SCIS化学犯罪捜査班-天才科学者・最上友紀子の挑戦-(中村啓)ってのを近所のTSUTAYAで見つけて、読んでみました。

帯捨てちゃったけど(;’∀’)Huluでドラマ化されてるらしいね?

結構シリーズで出てて、1シーズンが5巻ぐらいあったかな?で第二シーズンの小説も置いてあったな。

今第2巻目をよんでるんだけど、ひとまず1巻目の感想

書下ろしで、初版は2019年。

サイエンスミステリーなんだけど、天才科学者とエリート刑事、そして現場刑事たちで繰り広げられる捜査劇。

最新の行き過ぎた?科学技術を使った、犯罪がテーマで、警視庁警視正の小比類巻祐一と天才科学者最上友紀子と捜査班たちがその解明に取り組むんだよね。

第1巻目は、iPS細胞やAIロボット、そして、脳内インプラントを扱う。

最初は、単純な科学技術と戦う警察っていう話かと思いきや、話が進むにつれて、政治家や怪しい団体も登場、その伏線みたいなものもあるのかな?

生命倫理っていうテーマもあるのかな?

性とは何か?死ぬとは何か?人間とは何か?知能とは何か?そういうことを感じる内容にもなってます。

こんなことまで体にしていいのかな?もし愛する人が重い病になったり亡くなったりしたら、そこまで科学の力だ救っていいのか?

妻を亡くし、妻を冷凍保存する主人公。最新の科学を使えば「できる」から「やる」、「できる」けど「やらない」そんな倫理観の板挟みになる主人公の姿も人間らして注目すべきポイントです。

僕自身も数年前に父や祖父や叔母を立て続けに亡くして、そして、今年、猫のコムギを亡くして、死に向き合うことが多かった気がします。そんなかで、「あぁーもう少しこうしていれば」「こんな技術がもっとあれば」と悔やんだことはあります。

本当AIに脳みそアップロードできたら、もしかしたら、その人と一生話続けられるかもしれないとも考えることだってある。

けど、それは、アップロードされた脳から作り出されるその人は、本当にその人なのかその人ではないのか?

そう考えると、なかなか難しい問題だなと。

最新の科学技術の内容を扱いながら、そんなに小難しいことは書いてないので、「へーそういうもんなんだ」っていう気持ちで読み進められました。

映像化・ドラマ化されたものを見るのもいいですが、小説で読んで、イメージを膨らまされるのもまたいいかと思います。

気になる方は、ぜひ読んでください。

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