22世紀の民主主義(成田悠輔)読書感想文

「話題沸騰!たちまち15万部突破!」とかって帯に書いてあって、近所のTSUTAYAで平積みしてあったから、ちょっと買ってみました。

youtubeとか漁ったり、たまにテレビを見てると、最近やたらでてる変なメガネのオッサンの本。

外装

まず帯。「言っちゃいけないことはたいてい正しい」と書いてある。

言っちゃいけないことはたいてい正しいとは、まぁどういうことかな?と不思議に思うんだけど、幼稚な人が書いた帯なのかな。しょうがないね、帯なんて売るために書くんだから、人の目を引かないといけない。

反対側には、「断言する」なんて書いてある。よっぽど断言した内容が書かれてるんだろうという期待を抱こう。

帯はセンセーショナルに書かないと売れないもんね。釣りの餌みたいなもんだもの

中身の見た目

本の中身を読む前に、ざっと本を開いてみる

ぱらぱらと数ページ見たけど

まず見た目の印象で思ったのが「空白が多い」1段落ごとに1行分の空白がある。スカスカ。最近はこれが流行りなのかな?いい意味で言えば、読みやすそう。

次に思うのが、図が多い。グラフやら写真やらが結構ある。

そして、もう一つ気になるのが、この、影付きの太文字が結構ある。

著者の言いたいことなのか、強調したい部分が、影付きの太文字で書かれている。

この影付きの太文字と図さえみれば、この本はOKってことかな?

読書感想

民主主義や資本主義や社会主義、共産主義、などなど世の中には様々な主義がある。

どの主義が幸せなのか?人にとっていいのか?僕も日々悩むところだ。民主主義・資本主義といえば、アメリカや日本をはじめとした欧米国家を象徴するような組み合わせ。社会主義・共産主義といえば、ロシアや中国を連想するかな。

日本は民主主義や資本主義というけども、もっと小さい町内会のような単位までみていくと、社会主義的であったり、社会主義とも言い難いような独裁的であったり、「むらの明主」のような人を担ぎ上げて、神聖政治のようなものもあるんじゃないかと思う。実際僕が暮らしてきた町内会には、神聖政治のようなものもあったよね。

そんな中で、彼の本では、22世紀の民主主義と銘打ってるわけで、民主主義をどうデザインしていくか?について触れられている。

どういう問題があって(本の中では、故障といわれている)、そして、その問題とどう戦うか(闘争)もしくは逃げるか(逃走)、今後どうしていくか(構想)と章分けして展開してある。

構成の人のアイディアか、彼自身のアイディアか、もしは僕のただ単なる勘違いか、kosho,toso,toso,kosoと章立ての名前が、韻を踏んでいるだね。

政治思想について、民主主義が絶対いいのか?と言われると僕は疑問に思う。高校のころの社会で習った「成長独裁」なんていう言葉もあって、急成長を果たすときは、独裁制の方が引っ張り上げる力というか、向かう方向を定めやすいので、急成長には向いていると思う。実際、ベンチャー企業やV字回復するみたいな企業は、「独裁」というと聞こえが悪いかもしれないけど、カリスマ的なリーダーがいるとグーンと伸びると思う。最近のGAFAの創業者や少し昔の日産のカルロスゴーンとか、さらに古くは、ダイエーの中内功なんかがそのタイプじゃないかと思う。

彼の本でも少しその所は振れられていて、民主主義がいいのかそれとも専制政治がいいのかみたいな部分。故障の章に出てくる。

本書の中では、老人が投票しても若者が投票しても結果は変わらないぐらいのことが書いてある。そして、投票について、若者枠をつくったり、定年を決めたりしよう見たいな話も出てくる。

これについては、いろいろな組織、政治思想や主義に限らず、出てくる現象だろうね。2022年の最近の話だと、中国の胡錦濤さんとかが、自分の任期を伸ばしたりしてる。もっと身近にすると、知事が世襲制というか、副知事が次の知事になる・・・みたいなことを繰り返していた兵庫県や、もっと身近で、町内会では、世襲みたいのが多い。まぁ自治会は神聖政治だからね。

最終的にこの本の構想というところで、今後どうしていくのがいいかみたいな。つまりこの本の冒頭にあった「マニュアルがこの本である」と書いてある通り、彼の主張が書かれている。本の中で所々に出てくる「無意識民主主義」がまさに彼の言いたいところだろう。

無意識民主主義。僕は、これは民主主義なのか?と疑問をもつ内容であったけど、どうなんだろうね。

これがユートピアになるのかデストピアになるのか、それとも何もならないか。そんなのもあるねーの一つになるのか

気になる方は一度読んでみてください。

空白も多くて、図も多いし、240ページほどの本なので、さくっと読めば1時間もいらないでしょう。

ではまた

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